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泣き虫てんぐの3倍パンチ

誰のことも傷つけない透明人間になりたい

終わりのはじまり

 

風の生まれる場所を探して

虹の足元を探して

うろうろと放浪していたら

古い図書館に辿り着きました。

そこにはたくさんの本があって

僕はそこで世界の秘密を知りました。

 

本当はそこで知ったことを

早くみんなに知らせる必要があったけど

僕は世界のことなんてどうでもよくて

何よりここから動くのが億劫で

ただひたすらに本を読んで過ごしました。

 

無音の世界、紙をめくる乾いた音。

太陽に反射してきらきら舞う埃。

時間を重ねたカビのにおい。

 

世界の秘密を知ってしまった以上

僕はもう死ぬことさえ

許されなくなってしまいましたが、

ずっとここに居られるのであれば

それでもいいとさえ思っていました。

世界が更なる秘密を作ろうとしている

そのことを知るまでは。

 

このまま暖かい日差しに抱かれ

言葉の記録に愛撫されながら

潰れてしまった両目と共に

穏やかな時間を過ごしたかったけど、

行かなきゃね。

 

せめて君にだけは

伝えないといけない言葉があるよ。

 

 

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